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教育現場における情報セキュリティ事故・対応事例集

被害・事故事例編 - 掲示板・チャット関係

掲示板への不適切な書込み被害9

高等学校での事例
【被害状況】
  • 掲示板サイトに学校名を冠としたスレッドがあり、スレッド内で生徒や教員を誹謗・中傷する書込みがあった。書込みの中には、教員の実名を記載しているものもあった。
  • 生徒や教員を誹謗・中傷する書込みや教員の実名入りの書込みは、書込み内容から生徒によるものと判断できた。
  • 掲示板管理者に書込みの削除を求めたところ、運営方針により一部の書込みが削除されずに残ってしまった。
【学校のコンピュータ環境・利用状況・セキュリティ対策など】
 
【発見の経緯】
  • 発見方法:掲示板を見た人物から学校に連絡があり判明した。
  • 発生日時:平成17年7月
  • 発見日:平成17年7月
  • 事実確認:
【被害への対応】
書込みへの対応
  • 対応日:
  • 対応担当者:書込みをされた生徒の保護者
  • 対応方法:
    掲示板の書込みについて、学校より掲示板の運営者に電子メールで削除依頼を行ったが、一部の書込みしか削除されなかった。 掲示板の運営者の見解としては次のとおりであった。
    (1).生徒や教員を誹謗・中傷する書込みについては、学校関係者であれば個人を特定することは可能だが一般の利用者からは特定できないので削除しない。
    (2).教員の実名入りの書込みについては、学校の教員を公人として扱っている。公人であれば実名のみだけの書込みは削除しない。
書込みをした生徒への対応
  • 対応日:平成17年8月
  • 対応担当者:情報担当教員
  • 対応方法:
    書込み内容から書込みをした生徒を特定し生徒本人に個別に事実確認を行ったところ、掲示板への書込みを認めた。書込みをした生徒は5名で、全員に個別指導を行った。
    誹謗・中傷する書込みをされた生徒がその掲示板を見ていない可能性があるので、全生徒に対して今回の経緯を説明することは控えている。
【今後の対策と効果】
  • 書込みの削除についてすべてが削除されないこともあるため、生徒への掲示板書込みについての指導を徹底することが課題となっている。
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